Making Libraries
札幌市図書・情報館
札幌市の文化芸術拠点として、2018年にオープンした複合施設 札幌市民交流プラザ内に、今までとは違った新しいタイプの図書館「札幌市図書・情報館」が開館し、BACHは立ち上げのお手伝いをしました。
ここは、「おしごとから、わたくしごとまで。」をコンセプトとし、仕事や暮らしに関する図書や情報を提供する「課題解決型図書館」です。「WORK」(仕事に役立つ)、「LIFE」(暮らしを助ける)、「ART」(芸術に触れる)の3つのエリアに分かれており、豊富に揃った専門書や新聞、雑誌、データベースを閲覧することができます。 ビジネスや普段の暮らしに役立つセミナー、知的好奇心をくすぐるようなトークイベントが開催される他、起業、経営、法律などの専門機関による出張相談窓口も定期的に開かれます。また、約90種類の新聞、約600種類の雑誌が揃い、北海道、札幌の魅力を発信するスペースもあります。地元の方のみならず、観光客にも開かれた施設になっています。
札幌市図書・情報館のいちばんの特徴は、通常使われているNDC分類をベースにしながらも、棚ごとにテーマを決める編集型の本棚にしたことです。各棚では、それぞれのテーマに沿った小説、エッセイ、写真集、レシピ、辞典など様々な分類の本が揃います。各棚の精度の高い選書、本の配置は、「本を役にたてたい」という熱い想いを持った司書の方々の努力の賜物です。
飲食、おしゃべり、グループワークが可能なのも、今までの図書館にはないシステムではないでしょうか。1階は座り心地のよい椅子と机が配置され、おしゃべりしたりコーヒーを飲んでくつろげるサロンスペースとなっています。打ち合わせができるミーティングルーム、電源を備えたワーキングエリアの他、会話不可で読書に集中できるリーディングルームも完備されています。
ここから、既存の公共図書館とは全く違った新しい図書館のスタンダードが始まることを願っています。
060-0001
札幌市中央区北1条西1丁目 札幌市民交流プラザ1・2階
011-208-1113