幅が監修を務めた『DESIGN IS DEAD(?)』がダイヤモンド社よりいよいよ刊行となります。2020年の東京オリンピックに向けた競技場建設やロゴマークにまつわる諸問題は記憶に新しいところですが、1964年大会の当時に比べ、「デザイン」は飛躍的に浸透し、誰もがそれを意識する時代になりました。しかし、世の中に十分に行き渡ったことにより何が「デザインと呼べるもの」なのかが曖昧になってきていることも事実です。過渡期を迎えたデザインの「これから」を考えるために、「今までのデザイン」がもたらした社会の変化をわかりやすく整理して、新たなデザインに対する考え方を興していくことがこの本の目的です。『アイデア』誌編集長・室賀清徳さんによる「エムブレム問題から現代のグラフィックデザインを逆照射する」や社会学者の加島卓さん、デザイン批評家の藤崎圭一郎さん、馬場マコトさんらの寄稿もあり、充実の内容です。